新学年・新入生が春を迎える時期になりました。
さて、新しく卓球を始める方や中学・高校に入学し卓球を始められる方もいるかと思います。
始めるにあたって最初に何を買えばよいかわからない。
という方は多いかと思います。
答えとしては簡単で使ってみて良いと思ったものを使えばいい。
なのですが、そんなに好き勝手に買っていられるほどお金があるわけではない
と言うことで、初心者や初級者が使いやすく長く使えるラケットを考えてみたいと思います。
【ラケット】
まずはラケットから考えていきたいと思います各メーカーから同じようなものが出ていたりしますので取捨選択して行きたいです(-_-;)
ラケット紹介の前にグリップの説明をしたいと思います。
シェークの現在主流で使われているのは
ST(ストレート)FL(フレア)AN(アナトミック)
引用元:ようこそ卓球 基礎知識編 ①ラケットについて|卓球レポート
と3種類が多くあり、販売もこの3種類が基本的な種類となります。
グリップのメリットデメリットは
グリップ種類 | メリット | デメリット |
ST (ストレート) |
◎グリップがまっすぐで握り込みやすく威力がでやすい |
◎グリップに引掛りがなくすっぽ抜けることがある ◎フォアとバックの切り返しがフレアより難しい |
FL (フレア) |
◎グリップの根元が細く先端が太くなる曲線を描いていて手にフィット感がある ◎フォアとバックの切り返しがやりやすい ◎面がズレづらい |
◎グリップを変えづらく細かな調整はきかせづらい ◎握り込みはストレートよりしづらく威力に劣る |
AN (アナトミック) |
◎グリップに凹凸があり手の平にもフィットするため握り込みやすく威力が出る ◎面が安定しやすい |
◎切り返しの時にグリップを変えづらく細やかな調整はきかせづらい ◎手首を動かしづらい ◎販売しているラケットが少ない |
といった感じです。
現在の卓球は高速卓球と言われるほど、ラリーが速くなっていて、グリップはFL(フレア)が8~9割の選手がフレアを使っています。
残りの選手はST(ストレート)で、AN(アナトミック)は一部アナトミックが好きという選手が使用している状態です。
それではラケット紹介していきましょう。
〔木材5枚合板〕
〇水谷隼 メジャー BUTTERFLY
グリップ | 平均重量 | ブレード板厚 |
FL | 86g | 5.7mm |
水谷隼選手が監修したラケットで自分のスイングした方向に弾が飛び出しやすいというラケットです。
入門用のラケットなので小学生から中学生が卓球を始める際に購入する1本としては良いラケットですが、上達していくと弾みが物足りなくなり買い換える必要が出てくると思います。
〇ラティカ Nittaku
グリップ | 平均重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST | 88g | 5.8mm |
石川佳純選手が監修した佳純ベーシックのブレードを少し大きくしたラケットです。
やりづらい技術がなく、万能なラケットですね。
小学生から中学生が卓球を始める際に購入する1本として良いラケットです。上達していくとカーボン系のラケットに変更していくことになりますが、プレースタイル次第では中学生ぐらいまでは使用していけるかもしれません。
〇アルティウスST5 MIZUNO
グリップ | 重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST | 約77g | 5.9mm |
元日本代表坂本竜介氏が監修したラケットです。
軽量で弾みの強いラケットとなっており、身体が出来上がっていない子供におすすめのラケットです。
弾みが売りのラケットなのでラバーを高弾性ラバーにしても、それなりに弾んでくれます。
小学生から中学生が卓球を始める際の1本としては少し弾む気がしますのが、上達していくと弾みが欲しくなってくるので長く使える1本だと思います。プレースタイル次第では高校生ぐらいまでは使用していけるかもしれません。
〔木材7枚合板〕
〇SWAT(スワット) VICTAS
グリップ | 重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST | 85g± | 6.0mm |
- 価格: 5005 円
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ロングセラー商品のSWATは7枚合板ながら弾きすぎないため、扱いやすいラケットになっているためだと思います。現代卓球では弾みが足りずどこかで買い替える必要は出てくると思いますが、最初に使う1本としては間違いないラケットです。
SWATで弾みが足りなくなったらSWAT POWERやSWAT CARBON・KOKI NIWA WOOD等のSWATよりも弾むシリーズの上位ラケットがあり、小さい子供や身体がそこまで大きくない子はSWAT 5PW(木材5枚合板)やブレードサイズを小さくして軽量にしたSWAT KIDSがあり、SWATシリーズだけで卓球初心者から上級者まで完結できますね。
何よりも価格がそこまで高くなくお手頃価格なことが良いですね。それでも結構値上がりはしてしまっていますけども(;^ω^)
〇BANDA OFFENSIVE(バンダ オフェンシブ) STIGA
グリップ | 平均重量 | ブレード板厚 |
FL | 89g±5g | 6.0mm |
海外で展開されていたBANNDAというメーカーの名作と言われていたラケットです。廃盤になっていたラケットをSTIGAがBANDAブランドとしてBANDAのラケットを販売しています。
ラケットとしてはTHE7枚合板です。弾きが強く球の飛び出しが速いのでカウンターの時に良い感じに球が走ります。表ソフトと相性が良く感じますね。
価格も抑えられており、手が出やすいです。またBANDAシリーズもCARBONやALLROUND・DEFENSIVE等の展開があり選べることが出来ます。
〔特殊素材 ファイバー〕
〇ZX-GEAR FIBER(ゼクスギアファイバー) VICTAS
グリップ | 重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST | 85g± | 5.7mm |
Zファイバーという高弾性の繊維を木材の間に挟むことで、スイートスポットを広げ弾みを少し追加したラケットです。
弾みすぎないけれど木材5枚合板よりは少し弾むといった感じです。手に響く感覚もあり、カーボンのように弾かないので、木材のようにつかむ感覚を求めかつ威力を求める人がここに落ち着く人もいます。
ゼクスギアファイバーは素材がインナーに配置されていて、より木材感が強く、安定感のあるラケットになっています。
小学校高学年から中学生ぐらいが使用すると長く使えると思います。
ゼクスギアシリーズはアウターカーボンとインナーカーボンもあるので、より弾ませたい場合はカーボンに移行できるのも強みです。
特殊素材が入ると値段が上がりますので、気軽に扱うことが出来なくなってきますがその分長く使えるので検討しても良いと思います!
〇リレヴァント DONIC
グリップ | 重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST ・ AN | 85g± | 5.4mm |
セルトランカーボンという鋼鉄の15倍の強さを持つ特殊素材です。カーボンと書いていますがカーボンは織り込まれておらず調べる人々を迷子に陥れようとする悪い子です。
インナーに配置されたセルトランカーボンですが、軽打ではなりを潜めあまり弾みのない木材合板を演じていますが、強くインパクトすると硬く弾きの良いセルランカーボンが顔を出します。
前陣から中陣までプレーできるだけの弾みを確保しているのでうまく扱えればとても良いラケットになります。優しく当てた時と強く当てた時で弾みが変わるのは慣れが必要になりますね。
扱うには、次のラケットに移行する時に使用する初級者が良いかと思います。
中学生から高校生が扱うのに適しているかと思います。
〇リベルタ ソリッドエイム DARKER
グリップ | 重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST | 84g~88g± | 6.0mm |
イザナスという超高分子量ポリエチレンを原料とした繊維素材を使用したラケットです。有機繊維としては最高レベルの強度・弾性率を有していながら、吸収性を持つ素材で回転を掛けることに着目され作られたのがリベルタシリーズです。
特殊素材なのでスイートスポットが広く安定性があります。弾みはそこまで強くなく安定感ある打球が打てますね。
イザナスはアウターに配置されているのでゼクスギアより弾みは少し強く感じられますが、そこまで差は感じられません。
小学校高学年から中学生ぐらいが使用すると長く使えると思います。
〔特殊素材 インナーカーボン〕
〇インナーフォース・レイヤー・ALC BUTTERFLY
グリップ | 平均重量 | ブレード板厚 |
FL ・ ST ・ AN | 89g± | 6.0mm |
卓球の上手い選手は大体バタフライの用具を扱っていると言って良いほど日本で最も使われているメーカーだと思います。
そのバタフライでもラケットで人気のある特殊素材がALC(アリレートカーボン)です。
そのアリレートカーボンを木材の芯材に近い内側(インナー)に配置したのがインナーフォースシリーズです。
元々はアウターカーボンが主流だったのですが、弾みすぎない方が良いという選手も多くインナーにカーボン入れたことで人気となった商品です。
最初に使用するラケットとしては飛びすぎる気もしますし割と高価なラケットなので、ある程度上達して2本目のラケットを購入する時に良いかなと思います。
〔特殊素材 アウターカーボン〕
〇カーボネード45 STIGA
グリップ | 平均重量 | ブレード板厚 |
FLA・MJP・STR・CJP | 90g± | 5.8mm |
アウターなのにインナーと同等以下の弾みという不思議ラケットです。
カーボネードは弧線の45、直線の90と2種類準備されているのもポイント高いですね。
木材感がありアウターほど弾まない。インナーカーボンっぽいと言えばそれっぽいのですが、ミートした時にはアウターっぽさが出るという、割と唯一無二なラケットです。
正直お値段が高いため、紹介するか迷うラケットになってしまいますが、上達してからの2本目としてはとてもおススメです。
アウターほど弾まないのですが、打った感じはアウターなんです。もっと上手くなった時にはカーボンを使う事などを考えるとおススメの1本です。※ただし高い…
STIGAのラケットはグリップ表記が独特でFLA(フレア)MJP(細めのフレア)STR(ストレート)CJP(細めのストレート)とかゆい所に手の届く掌が小さい人でも握りやすいサイズが用意されています。
もしカーボネードの弾みが足りないけどカーボネードがお好きなら145と弾みが強いタイプが販売されているので選択肢が増えますね!
今回はラケットのおススメでした。次回ラバー編をやってみたいと思います。